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JPWA JAPAN TOUR 菊川サーフスラローム2009

12月5〜6日/静岡県菊川ビーチ 写真・ 文・映像)池野谷健二/Kenji Ikenoya

浅野則夫・佐藤素子が完全優勝!

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ジャパンツアー中、屈指の強風&ウェイブコンディションのスラロームレースとして知られる「菊川サーフスラローム」。2009年度も12月5〜6日に開催された。結果は男女ともに昨年と同様、浅野則夫と佐藤素子(MOTOKO)がオール1位の完璧な成績で優勝を果たした。
 日程は2日間だったが、風が吹いたのは2日目の12月6日のみだった。初日に雨をもたらした低気圧が抜け、この日は見事に西高東低の気圧配置がきまり、朝からすでに西風が吹き始めていた。午前10時頃、第1Rがスタート。セイルエリアはレースセイルだと7.0前後、ウェイブセイルだと4.5といったところ。波サイズはセットでカタ程度と典型的な菊川のコンディションだった。このコンディションだけに絶対王者の浅野則夫の牙城は盤石で、それに加えてウェイブライダーがこの大会では毎年活躍を見せるが、今年もその構図は変わらなかった。浅野則夫はまったく危なげなく、ビーチスタートで飛び出すと、もうそのままフィニッシュまでというパターンを繰り返し、予選からオールトップでファイナルまで勝ち上がった。

asano.jpg  その他で予選ヒートをトップで通過する選手は、山田明彦、合志明倫、鈴木智彦らスラロームのトップ選手の名前が並び、石原智央も第1ヒートをトップで通過した。
 このレースでベスト16に勝ち残った選手の中に常連のスラローマーとは異なる選手の名前も見られた。それは元オリンピック候補選手の井上幾郎であり、アマチュアウェイブライダーとしてトップクラスの実力を持つショップラニカイの松本大だった。この新しい血が序盤のレースを盛り上げたのは確かだった。
 ファイナルに残ったのは山田、石原、駒井友彦、酒井亨、長谷川裕志、浅野、合志、生駒大輔、賀来耕一郎、松本の10名。レース展開はお決まりのパターンで浅野がスタートからリードし、そのまま危なげなくトップフィニッシュ、2位に復活してきた合志が山田を抑えて入り、山田は3位だった。

2.jpg  第2レースは午後1時前にスタート。前のファイナルヒートの前頃から風が上がり出し、セイルエリアもレースセイルならば6.0〜5.0台、ウェイブ系セイルを使用する選手も増え、サバイバルなコンディションの中で行われた。
 コンディションはハードになったが、勝ち上がっていく選手に大きな変化はなかった。トップスラローマーたちと、駒井、藤原琢磨、松本、といったウェイブライダーが確実に残り、それに加え往年の名選手小玉欣一や大館弘といったウインド力の高い大ベテランが勝ち残っていた。石原は第7ヒートでトップを快走していたが、アウトマークでクリューの滑車がブレイクし、そのまま漂流。残念ながらレスキューという憂き目にあい、無念の敗退となってしまった。
 第2レースのファイナルに進んだのは合志、酒井、駒井、コング鈴木、山田、浅野、生駒、大館、国枝、小玉の10名。1位は予想通り浅野がぶっちぎりでフィニッシュ。合志、コング、駒井と続いた。また強烈なブローが吹き、波も高く、風も振れて登りぎみのところもあるというハードな条件だったからか、10名中3名がフィニッシュならずという厳しい結果に終わった。

IMG_9208.jpg  結果は浅野の完全優勝、2位2回の合志が2位になり、3位には山田を抑えて駒井が食い込むという大健闘をみせてメンズクラスのレースは終了した。
 ウイメンズは4レースが無事に成立。第3レースまでトップを独走していた佐藤素子が、その時点ですでに優勝を決め、第4レースでその佐藤に一矢を報いてトップフィニッシュを飾った現役葉山町議会議員土佐洋子が2位となり、彼女は同時に2009年度のランキング1位をも獲得。3位には逗子の永田理香が大健闘の入賞を果たした。

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