PWAソトベント・フェルトベンチュラ・グランドスラムは下馬評通りの結果に
今年で25回目となったPWAフェルトベンチュラでは、この大会5度目の優勝となるアントワン・アルボーがスラロームで、またこれも今大会4度目の優勝となるゴリートがフリースタイルで優勝した。なお、ゴリートはここでの勝利によってフリースタイルのタイトルをも獲得した。
スラローム
大会期間5日間、使用セイルサイズは6.2から8.0までとここのコンディションとしては風が弱いときもあり、10-30ノットの風のなかでのレースとなった。波乱にとんだレースが展開され、アントワンやビヨンを含めてどの選手もトラブルがあったものの、10レースが成立し、カットレースが2つ発生ので救われた選手が多かった。
ブームブレイクがあるなどトラブルもあったが、やはりアントワンは大会期間中安定した走りを見せ、またこの大会ではフィニアンも目立った走りを披露していた。またフランスから参加のニューカマー、ピエール・モテフォンやパスカル・トセリも観客の目を引いた。アントワンという強力なリーダーのもとで、次々に若手が登場するフランスチームにはこれからも注目だ。
Results After Ten Races
1st Antoine Albeau (JP, NeilPryde) 15.5pts
2nd Finian Maynard (RRD, Gaastra) 21.7pts
3rd Bjorn Dunkerbeck (Starboard, Severne, Mystic) 26.4pts
4th Cyril Moussilmani (Starboard, North) 28.7pts
5th Kevin Pritchard (Starboard, Gaastra, Dakine) 44pts
6th Ross Williams (Tabou, Gaastra) 51pts
7th Micah Buzianis (JP, NeilPryde) 55.7pts
8th Ben Van Der Steen (JP, Mystic) 61pts
9th Steve Allen (Starboard, Severne) 66pts
10th Jimmy Diaz (Starboard, North) 93.5pts
フリースタイル
風に恵まれない数日のウエイティングの後、ダブルイリミネーション2つが成立した。選手全体のレベルが上がり、好スコアをマークできるのはscopusや bongkas, spock culosといったムーブで、うねりが入った日にはこれにループ系、ワンハンドゴイターなども披露された。
ランザロテに引き続き、シングルイリミネーションからゴリートが爆発的なムーブを連発していた。ダブルイリミネーションでタティを破りゴリートと対戦する権利を得たキリは、最初のダブルイリミネーションのファイナルで独自のスタイルを披露。調子の乗らなかったゴリートに対して、コノやエアーフラカをメイクして、一つ目のダブルを制した。
最終日までゴリートの年間チャンピオンが決定するには至らなかった。その最終日で行われた2つめのダブルイリミネーションの続きで、得意なコンディションに恵まれたトンキーがプッシュループやbongkasを決めて同郷のライバルたちを倒していった。しかしファイナルはシングルと同じ2人、ゴリートとバン・プロクホブンで戦われ、ポップのスターのバンを破りゴリートが勝利を収めた。
Results After Two Double Eliminations
1st Jose "Gollito' Estredo (Fanatic, North) 2.7pts
2nd Kiri Thode (Starboard, Gaastra) 4.7pts
3rd Steven Van Broeckhoven (F2, Gaastra) 7pts
4th Tonky Frans (F2, Gaastra) 7pts
5th Taty Frans (Starboard, MauiSails, Mystic) 8pts
6th Leo Ray (Naish, Naish) 12pts
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