PWA韓国ウルサン・ワールドカップ
2011.5.14-20
ベトナムに引き続きアジアで行われた今年の第2戦ウルサンでのPWAは、日本からもメンズ8名(浅野、生駒、岩崎、国枝、松木、酒井、鈴木、山田)、レディス5名(穴山、岩井、大西、文子、依田)が参加した。
2日目からガスティながらも風があがり、大会が成立。ただインサイドは風が弱く、ガスティないつものウルサンのコンディションだった。エントリーはしたものの実際に出場しなかった選手もいたので、5名で戦ったヒートもあり、そういった意味では、2回戦進出の壁が少し低くなったといえる。全般的にトップを取る選手もミスを犯したり、途中から調子を落としたりといったことが見受けられ、カットレースが生じた段階で順位が大きく入れ替わった。
なかでも目立ったのはジョシュ・アングロ。結果には残らなかったものの、前大会のベトナムからスピードに自信を持つようになり、今までの走りと変わったと話していた。そして選手層の厚いフランスチームからまたひとり、ピエール・モテファンがトップフィニッシュし、注目を集めた。日本人で目立ったのは鈴木コング。ここ数年PWAを継続的に回っている成果が現れたかのように、2回戦、ヒートによっては3回戦を走った。昨年大活躍で期待の浅野は出発前の練習中にアクシデントがあり、怪我をしてしまった。体調が悪い中でもがんばってセイリングしていた姿が目立った。本人も気合いを入れて準備を進めていただけに残念だ。
レディスは期待の文子がレース前に手首を骨折。若手の日本選手陣はなかなか2回戦に残れずフランスのバレリーにやられる形となった。
メンズは最後のレースで思うような走りができなかったアントワンが0.6ポイント差でビヨンに破れ、これで先シーズンのシルトから3戦続けてビヨンがタイトルを獲得。今年の年間チャンピオン獲得へ大きく前進した。
result
mens
1 Björn Dunkerbeck SUI-112
2 Antoine Albeau F-192
3 Josh Angulo CV-1
22 Tomohiko Suzuki J85
26 Norio Asano J-25
womens
1 Valérie Arrighetti FRA-444
2 Lise Vidal F-19
3 Sarah-Quita Offringa ARU-91
10 Sayaka Iwai J-31
リザルトなど詳細はPWAホームページで。
5月21日、22日の2日間、本栖湖のファンビーチで、プロアマのフリースタイルコンテスト"トリックントライ本栖湖"が開催された。フリスタビギナー向けの「クルクルクラス」、微風フリスタの「トリックマスタークラス」、バルカンへの挑戦となる「バルカンアタッククラス」、アマチュア向けの「オープンクラス」そしてプロアマ混合となる「プロクラス」の5クラスが行われた。2日間とも風に恵まれ、プロクラスはルーザースヒートが消化されるダブルイリミネーションを消化。2日目にあと1時間風が続いていたら、ダブルを2回消化できそうな勢いだった。
結果とレポートはJPWAのHPに依存するが、プロクラスのアクションをまとめたムービーをお届けする。
Quatroの2012ウエイブモデルは、Quad KT、Quad LS、Twin、そしてシングルフィンの4タイプがラインナップされ、既にリリースされている。クアッドはKT、LSの各モデルにニューカラーが追加されている。4月末から入荷、販売が始まる。
J-58酒井亨が鎌倉に「POERAVA WINDSURFING」を開業
選手としてスラローマーとしてジャパンサーキットで活躍中であり、長年逗子海岸のスクールにおいてヘッドインストラクターとして活動していたJ−58酒井亨が、WINDSURFINGのスクールを専門とするボードバース及びに事務所を湘南・鎌倉坂の下に開業した。
POERAVA WINDSURFING
〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂の下 17−11
TEL&/ FAX 0467−50−0132
URL http://www.poeravadetahiti.com/
e-mail info@poeravadetahiti.com
ベルギー出身のスティーブンが初フリースタイルチャンピオンに
2011 PWA Surf World Cup
写真:PWA John Carter
オーストリア、ノイジードラーゼー湖で行われたフリースタイル今シーズン2つ目の大会は、この土地独特の不安定なコンディションのなかでもダブルイリミネーションが成立した。長いことウェイティングが続いたが、最終日とその前日、ついに風の女神が微笑み、シングルでトップをとったスティーブン・バン・ブロコベンがそのままダブルでも勝ち進んできたキリをやぶりチャンピオンに輝いた。
大会が成立した5日目も10ノットの風のなか、ブローが25−30ノットにまで吹き上がるような難しいコンディション。そのためかシード選手が勝ち上がれない場面が目についた。そんななかでベスト4に残ったのがエストレド、キリ、タティフラン、そしてイリミネーション前半から目立つパフォーマンスを繰り広げていた今回優勝のスティーブン。ベトナムでの優勝でのっているキリとスティーブンがファイナルに残り、ジャッジが今まで見てきたなかでトップ3に入る素晴らしいファイナルと賞するヒートを繰り広げた。
翌日朝6時の早いスキッパーズの後、サイドショアに変わった風向きのなか、ダブルイリミネーションが開始された。この日はマンオンマン形式でヒートが行われていたが、目立っていたのはダビー・シェファーズ。5回連続勝利を収め、3位となった。ファイナルでは風が弱い中でスティーブンがパワフルなムーブを炸裂。一度目のファイナルはキリが勝利したが、スーパーフィナルではそれを取り戻すようにburners、culos、konosなどをメイクしていった。対戦するキリはスイッチスタンスダブルファネルなどで対抗し、素晴らしいヒートを繰り広げたが、結果ジャッジの判定は3対2でスティーブンに軍パイが上がった。
The 2011 PWA Surf World Cup Results:
1st Steven Van Broeckhoven (F2 / Gaastra)
2nd Kiri Thode (Starboard / Gaastra)
3rd Davy Scheffers (Tabou / Gaastra)
4th Jose Estredo (Fanatic / North)
5th Taty Frans (Starboard / MauiSails / Mystic)