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  • 特集『池田良隆からの定期便:2009年11/12月の御前崎ウェイブコンディション』

 今年の冬は暖冬傾向と言われていますが、11月から12月の御前崎エリアは波のサイズは小さめなもののまずまず吹いていました。
そんな中で、JPWA主催の全日本アマチュア選手権、菊川クラシック、菊川サーフスラローム、全日本プロ選手権、グランドスラムなどの全ての大会が成立しました。
リザルトや詳細はJPWAホームページやWEB WINDSURFERにて見れますよ。

台風18号

 さて、年末の御前崎エリアを振り返ってみました。
 今年の11月は暖かく、中旬までは良く風が吹いていました。11月12日~16日は週末を挟んで良い風が吹き続け、まず、太平洋側を通る低気圧の発達とともに北東の風が上がり、駿河湾サイドの静波エリアでは胸~肩サイズの形良いブレイクとサイドショアの風向きが重なって、11月13日金曜日は今シーズンのポートライドでのベストに入る楽しいコンディションとなりました。14日~16日は西風が吹き、15日の日曜日は4.0・前後の風、腰~腹サイズのインサイドブレイクでしたが、高速道路1000円の影響もあるからでしょう。ロングビーチは駐車場も海上も激混みでした。混んでいるときこそルールとマナーを守って楽しみましょう。
 11月22日~12月6日の菊川スラロームまでは風の吹かない期間でした。風が吹かずスラローム参加の選手は大会前の練習ができず、ぶっつけ本番で強風スラロームレースにチャレンジしたようです。

 

 12月中旬からは第1級の寒波の到来とともに西風が10日間吹き続けました。いよいよ2010年に向けて本格的な御前崎西風強風シーズンに突入したといった所です。
 気になるロングビーチの地形ですが、10月の台風によって岸寄りの砂が無くなってインサイドのダンパーがひどくなっています。特に満潮時にはオフザリップしてビーチに乗り上げる厳しいパターンになりがちでした。比較的に菊川方面の方が波のサイズが小さなときでも、コンスタントにブレイクしています。12月に入ってからは徐々に地形も回復してきて、坂下方面を中心にブレイクするようになってきましたが、それに共なってインサイドの岩も出てきたので注意が必要です。それとロングビーチでは午後3時を過ぎると風が急激に北寄りに変わり、風が無くなる日もあります。
波のサイズが胸以上ある時はインサイドのダンパーとガスティな風で、上級者でもゲティングアウトに手こずる日が多く、このような日は菊川方面でのセイリングを勧めます。

 いよいよ全日本アマチュアウェイブ選手権が1月9日~11日まで開催されます。今年はどんな結末になるのか楽しみです。